2020年度の決算情報から感じたこと。
2020年度の銀行業を除く東証上場2,058社の売上合計は703兆円。
703兆円とはどんな規模感?
日本のGDPは554兆円(2018年)より大きい。
日本企業は世界中で日本のGDPより大きな金額を回していることになる。
話は少しそれますが日本のGDPは1995年以降、1年、2年の短いスパンで見ると結構変動がありますが均すと大体550兆円程度、1995年ぐらいを境にして人口が増加から減少に転じた時期と重なる。
GDPは人口に比例する傾向が出ているようです。今後は人口減少+高齢者の増加でますます消費が落ち込むので550兆円を下回るか。(政府目標のGDP600兆円はすごく高い目標に思える。)
ここから本題。業種単位の切り口で見ました。
社数:今回は銀行業のデータがないので2,058社です。
売上
業種単位:全体で703兆円
1.卸売業:101兆円
2.輸送用機器:94兆円
3.電気機器:73兆円
4.小売業:58兆円
5.情報・通信:51兆円
流通関係:101兆円+58兆円=159兆円 22.6%
製造関係:94兆円+73兆円=167兆円 23.8%
IT関係:51兆円=51兆円 7.3%
上位五業種で全体の53.5%(376兆円)を占める。
営業利益:全体で38兆円
業種単位
1.電気機器:4.8兆円
2.情報・通信業:4.3兆円
3.輸送用機器:3.5兆円
4.化学:2.8兆円
5.建設業:2.3兆円
製造関係:4.8兆円+3.5兆円+2.8兆円=11.1兆円 29.2%
IT関係:4.3兆円 11.3%
建設関係:2.3兆円 6.1%
上位五業種で全体の46%(17兆円)を占める。
やはり日本は製造業に頼っている?
営業利益率で見ると見え方が変わる。
1.その他金融業:19.1%
2.医薬品:13.0%
3.不動産業:10.8%
4.保険業:10.6%
5.情報・通信業:10.3%
まとめ
日本単体の単年度で見ても”ふーん。それで??”となります。
本当は外国と比べてどうだとかが良いのだろうけど、手元にデータがないので、次は年度単位の変化を見ることにします。
では。