2020年度の企業業績を俯瞰
手元にある2018年度~2020年度の上場会社1,445社の決算情報から2019年度と2020年度のコア営業利益率の前年比を見て感じたこと。
まずはGDPの実質原のグラフ↓
GDPは2019年度(2018→2019)は微増、2020年度(2019→2020)は大幅減(特に民間消費)なので2019年度と2020年度のコア営業利益前年比を比べれば、業種単位でのコロナ禍の影響度が分かるのではないかと思い比較を行った。
2020年度前年比の中間値を降順に並べたのが上の表。
陸運・空運は壊滅は明白。
サービス業や小売業は新聞を賑わせていたので気になるところ。
下は4分位偏差のグラフ、サービス業、小売業は2019年度と2020年度の差が大きいので業績にばらつきが出たと思われる。
■サービス業
業績を大きく落とした企業
いろんなサービスが混在していますが、ぱっと見はやはり人が外出することに関係する企業が目につきます。
ぴあ、ぐるなび、ラウンドワン、ルネサンス、オリエンタルランド、etc.
実態は各企業の決算を個別にチェックする必要ありです。
■小売業
外食産業が壊滅。
ここには出ない、個人営業のお店も同じ状況なんでしょう。
うちの近所もたくさんのお店が閉店してしまいました。
業績がよかった企業
家電量販店、eコマース系が目につきます。
これまでに新聞等ではすでに報道されていますが、いざ実態を数字で比較したり、企業短信で個別に詳細を見てみるとより理解が深まります。
一般家庭は旅行・外食の機会が減ってストレスが溜まった分、ストレス発散のため家電や家具を買ったとしても旅行代の方がお金が掛かると思うのでトータルの支出は減っている可能性が高い?(=貯蓄が増えている。)
だたし、残業代は減っていると思うので家計全体の収支は悪くなっているのか?
さて実態は?